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明専会報:お勧め記事のご案内

2022/07/15 文責者:明専会広報部会

今回のお勧め記事は、明専会報第919号(2022年7-8月号)より新連載となった「新米鍼灸師奮闘記」です。
著者は、九州工業大学名誉教授の山川 烈 先生(元生命体工学研究科)です。

とても面白く興味深い記事となっています。 是非ご覧ください。

 

 

【新米鍼灸師奮闘記(1)】
一、鍼灸師への道(その一)

(一財)ファジイシステム研究所理事長 山川 烈(子44)

 

 時は2015年12月。筆者は九州工業大学を定年退職後、熊本市の私立総合大学である「崇城大学」(旧熊本工業大学)の副学長(研究担当)として、大学運営と研究体制の整備にあわただしい日々を過ごしていた。そんな中で、これまで自分のやってきた研究に関して、頭から離れないことがある。自分はこのまま研究職から遠ざかり、大学運営にのめりこんで、研究者として本当に悔いはないのか。大学運営は、やりがいのある仕事ではある。しかし、何かを置き忘れてきたような、不完全燃焼のままこの世に別れを告げるような、何か不快な気持ちが常に頭の中で渦巻いていた。そのような中で、筆者としては人生最後の重大決心をするに至った。これまでの研究経緯とは全く異なる「鍼灸」の道に舵を切ることにしたのである。
 そして、今は国家資格を有する鍼灸師として、九州工業大学現役教員時代と同様に、緊張感のある研究活動に身を置いていることから、自分の判断には間違いがなかったと確信している。このたび、明専会からのお誘いで、筆者が鍼灸師になった経緯と、筆者自身の鍼灸治療経験と、鍼灸行政に関する私見を、明専会報に連載させていただけることを幸せに思う。
 思い起こせば、それは筆者がまだ九州工業大学大学院・生命体工学研究科・脳情報専攻に在籍していたおよそ10年前にさかのぼる。平成20年度(2008年度)~平成23年度(2011年度)の4年間、筆者は科研費・特別推進研究で、難治性てんかん患者のために、外科手術の道具を開発するプロジェクトのリーダーを務めていた。参加大学は、九州工業大学大学院生命体工学研究科、山口大学医学部、静岡大学工学部の3大学である。
 抗てんかん薬を服用しても、なおかつ、てんかん発作で倒れてしまう傷病は「難治性てんかん」と呼ばれ、当時は国内におよそ25万人いるとされていた。その生活の場は、主に自宅か入院病棟で、外に出ることはあまりないので、人の目に触れることもほとんどない。このような人達は、発作に伴う脳内の低酸素状態が引き起こす脳機能障害(記憶障害、認知障害、精神障害、運動障害、言語障害など)で社会生活が危ぶまれ・・・・・・・

 

 

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